ブリティッシュGPで英国人ドライバー、ルイス・ハミルトンが優勝した。
直近のブリティッシュGPで優勝したドライバーと言うと2008年まで遡るが、その時もハミルトンだった。
このレースもロスベルグのマシンにギヤ・シフト関係のトラブルが出なければメルセデスのワン・ツーフィニッシュになるはずだった。
トラブルが出るまではロスベルグが快走していたから、予選6番手のハミルトンは抜くことができなかったかもしれない。
しかし、最近、マシン・トラブルはどちらかと言うとハミルトンのほうに多く出ていたからこうゆうことがあっても良いだろう。
これで、ロスベルグとハミルトンのチャンピオンシップポイント差は4に縮まった。
ボッタスは30秒遅れながら見事な追い上げで2位に入って自身の最高順位を更新した。
3位にはいつもどおりタイヤを巧くマネジメントしてバトンを抑えきったリチャルドが入った。
バトンはもう1周あれば3位に入れただろうが、ラストスパートをかけるのがちょっと遅かった。
またしても、母国グランプリの表彰台を逃してしまった。5位には、アロンソを抜くのに手間取っている間にリチャルドとバトンに逃げられてしまったフェッテルが入り、6位には、スタート位置が規定の位置より前だったために5秒のストップ・アンド・ゴー・ペナルティを受けながらも健闘したアロンソが入った。
ブリティッシュGPの予選は、英国特有の晴れたり曇ったり時々雨という気候のせいもあって少し面白い展開になっていた。
ロスベルグは天候に影響を受けずしっかりとポールを確保した。
フェッテルはコーナリングが速いレッドブルの特性を巧く引き出してマシンをフロントローに着けた。猫の目天気に強いバトンはマクラーレンを3番手に押し上げた。
いつもなら、Q3の最後にポールを奪っていくハミルトンが母国GPに対する気負いからかミスをして6番手になってしまった。
しかし、ハミルトンはそこから優勝してしまったのだから見事だった。英国人観客の大歓声の中ゴールできたのだ。
今年のドイツGPはホッケンハイムで開催される。
当初は直線部分の多い高速コースだったが2002年の改修後はF1コースとしては短めのどちらかと言うとテクニカルなコースになった。
パッシング・スポットも多い。
ホームGPとなるメルセデスとロスベルグの組み合わせは最も力が入る。
今年のF1マシンのパフォマンス差からみて対抗できるのは同じチームのハミルトンだけだ。
あとは、レース・ディが雨の予報なので雨による波乱があるかもしれない。
ロスベルグ以外のドイツ人ドライバーといえば、フェッテル、ヒュルケンベルグだ。
3人とも雨になればマシンの能力以上の走りを見せて上位に食い込んでくるだろう。
ブリティシュGPでパフォーマンスアップを印象付けたウイリアムズとマクラーレンのドライバー達は注目だ。
パワーユニット開発の責任者まで更迭してしまったフェラーリが浮上するにはもう少し時間がかかりそうだ。
ドイツGPは1位ロスベルグ、2位ハミルトン、3位フェッテル、4位ヒュルケンベルグ、5位マッサ、6位ペレス、7位アロンソ、8位バトン、9位スーティル、10位マグネッセンかな。
2014 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved
POSTED BY:
YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表
このページのトラックバックURL
トラックバック一覧
このページへのコメント一覧
コメントを投稿
(初めて投稿される方のコメントは管理者の承認が必要となります。ご了承ください。)