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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2014(9)2014 / 07 / 04

レッドブル優勝の後を受けたオーストリアGPだったが、モナコ以前の状態に戻ってしまった。
優勝はメルセデス2台の間で争われた。
マッチレースに勝って優勝を手にしたのはロスベルグ、予選時点からロスベルグに差をつけられていたハミルトンは9番手スタートがたたって2位に甘んじた。
3位と4位にはウイリアムズのボッタスとマッサが入った。
それでも優勝したロスベルグと3位のボッタスのタイム差は8.1秒だったから、メルセデスと他のチームのタイム差は縮まってきている。
フェラーリはアロンソがトップから18.5秒遅れの5位、ライコネンは10位だった。
フェラーリはメルセデスと競える状態になるまでの道のりは遠そうだ。
フォースインディアのペレスはグリッド降格のペナルティを跳ね返して6位、ヒュルケンベルグは9位だった。
ペレスはこのところ卓越したタイヤ・マネジメント能力を発揮してマシンのパフォーマンスを引き上げている。
マグネッセンは7位に入ったものマクラーレンもメルセデスからは遠い位置にいる。
ホームグランプリだったレッドブルはリチャルドが8位、フェッテルはリタイヤ(序盤の遅れを挽回するのを不可能とみてエンジン温存のため)と散々な結果だった。
それでも、予選の結果を見るとメルセデスにも付け入る隙ができてきたことがわかる。
ウイリアムズの躍進がレースを面白くしている。ハミルトンのコースオフ(おそらくはブレーキングシステムの不調による)があったとは言え、メルセデスを差し置いてフロントローを独占してしまったのだ。
レースペースではメルセデスについていけなかったものの、3位・4位フィニッシュは立派なものだ。
カナダGPでのブレーキ制御システムの不調(おそらく)と、今回予選でハミルトンを襲ったトラブルから見てブレーキングシステム(回生を含む)はメルセデス・マシンの弱点かもしれない。

ブリティッシュGPを前にカーターハム・チームのオーナーが変わったとの発表があった。
メルセデス、マクラーレン、フェラーリ、レッドブル、トロロッソ以外のチームはどのチームも財政状況が厳しいだろうから他人事ではないはずだ。
買い手が見つかっただけまだ良い方だ。
もっとも、カーターハムの場合はシーズンオフにもう一度売るために安く買っただけかもしれないが・・・。
シルバーストーンは高速コースだからメルセデスPUを積むマシンが有利であることに変わりはない。
気温が相当高くなるか、雨でも降らない限りメルセデスと対等に張り合えるチームはなさそうだ。
そんな中でも、長い歴史と経験を持ち、今年のマシンの調子が良いウイリアムズには期待したい。
コースにアップダウンがあまりなく風洞に近い空力効果が得られるシルバーストーンでは風が強くなければレッドブルが復活するかもしれない。
メルセデス同士のマッチレースになったとしても、ハミルトンがイギリス人ドライバーはなかなかブリティッシュGPで勝てないというジンクスを破れるかどうかは楽しみだ。

ブリティッシュGPは1位マッサ、2位ハミルトン、3位フェッテル、4位ボッタス、5位リチャルド、6位ペレス、7位アロンソ、8位バトン、9位マグネッセン、10位ヒュルケンベルグかな。

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

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