マレーシアGPはテスト走行と予選こそ雨に見舞われたものの決勝はほぼドライコンディションの中で戦われた。
初戦のオーストラリアGPでポールを獲りながらリタイアに終わったハミルトンが今期1勝目を上げ、予選3番手のロスベルグが17秒遅れの2位に入った。
これでメルセデスは開幕戦から2連勝となった。
昨年までのレッドブルにメルセデスが取って代わった。
フェッテルはドライコンディションならメルセデスとのラップタイム差が1秒はあるレッドブルを雨の中で見事に操って予選2番手につけた。
しかし、決勝のスタートが悪く(おそらくマシンのせいで)3番手に落ちロスベルグから2位の座を奪い返すべく必死に食い下がったが、最終的には3位に甘んじた。
アロンソは今のフェラーリでやれることはすべてやったが、結果はマレーシアと同じ4位。
ヒュルケンベルグは2ストップで走り切って5位に入った。
以下、バトン6位、マッサ7位、ボッタス8位、マグネッセン9位、クビアト10位の順でゴールした。
可夢偉は、フリー走行時間帯にマシントラブルでほとんど走れなかったために、まともにセッティングのできていないマシンで決勝を走った。
しかし、力強い走りで13位に食い込んでみせた。
マシンの実力を大きく上回る成果だ。
とはいえ、トップ10フィニッシュまでにはまだまだ遠い道のりが待っているだろう。
2010年にザウバーに乗り始めたころよりも厳しい状態のように思える。
昨年の最下位チームだから仕方はないが・・・。
新人二人は2戦続けて好成績を残した。
クビアトは新人らしいアグレッシブな走りを見せている。
マグネッセンは上位チームからの出走というプレッシャーに負けず、マシンの性能にふさわしい結果を出した。
開幕2戦を見ると、今シーズンはメルセデスPUユーザの老舗チーム、マクラーレンとウイリアムズが復活した。
特にウイリアムズは昨年もう少しでシーズン・ノーポイントに終わるところだったとは思えない躍進ぶりだ。
ウイリアムズは、元来メカニカル・トラクションの良いマシンを作るノウハウがあるから、空力のウエイトが低くなった今年はこのノウハウが生きる。
ルノーPUユーザの中ではやはりレッドブルの開発力はすごい。
メルセデスにパワーで大幅に差をつけられているにもかかわらずセパンのセクター2では速かった。
やはり、レッドブルは、空力・コーナリングマシンだ。トロロッソもルノーPUながら良い結果を出している。
フェラーリは相変わらず3番手マシンしか作れない。
アロンソのフラストレーションは続く。ヒュルケンベルグはトップチームにいれば優勝できるだけの実力がある。
今年はタイヤに振り回されることがないかわりにパワーユニットに振り回される一年になりそうだ。
第3戦はバーレーンGPだ。
今年で10回目になる。
フェッテル、アロンソ、マッサ、バトンは優勝経験がある。
中でも、アロンソは3勝している。
フェラーリはここでは強いので、これまでの2戦のようにメルセデスの独走とはならないかもしれない。
フェッテルがトロロッソ時代以来の劣勢マシンでどのように戦うかが見ものだ。
直線とコーナーが程よく組み合わさったコースで夕暮れ時に走行するバーレーンGPが混戦になればいいが。
バーレーンGPは1位ロスベルグ、2位フェッテル、3位アロンソ、4位ハミルトン、5位ライコネン、6位バトン、7位マッサ、8位マグネッセン、9位リチャルド、10位クビアトかな。
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POSTED BY:
YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表
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