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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2013(14)2013 / 10 / 03

シンガポールGPもフェッテルの圧勝に終わった。
予選開始時点から2位以下に圧倒的な差をつけていたフェッテルは、Q3でも早々と1分42秒台を叩き出し、2回目のアタックを行わなかった。
予選終盤、フェッテルに一泡吹かせるべくロスベルグが渾身のスーパーラップを決めたが、それでもフェッテルには及ばなかった。
おかげで、フェッテルはこのコースで勝つために必要なポールポジションを手に入れただけでなく、Q3―2回目のアタックを行わなかったことにより、新品のスーパーソフト・タイヤを決勝に向けて温存することができた。
シンガポールGP恒例のセフティカー出動によって、前半に後続との間に築いたギャップがなくなったが、再スタート直後からあっという間にギャップを広げて行った。
その後、フェッテルは誰にも首位を脅かされることなく2位に大差をつけてゴールした。

アロンソはシンガポールGPでも2位につけて、チャンピオンシップを争う上でのダメージを最小限に留めた。
予選7番手だったアロンソはスタート直後にポジションをジャンプ・アップさせない限りこのコースで上位フィニッシュすることは難しいことが分かっていて、それを見事に実行した。
アロンソは予選終了後、決勝に向けて、「明日はスタートでいつもよりリスクをとってでも前に出ないといけないだろう」とコメントしていた。
これは、決勝のスタート時に他のドライバーが自分と接触しないようにするための牽制ではないだろうか。
他のドライバーは、「今回、アロンソはアグレッシブに来そうだから当てないようにしよう」と潜在意識にあると、競ったときに接触してしまわないよう、ほんの少しブロックが甘くなる。
今の状況では、アロンソは決勝レースの早い段階で2位につけて、フェッテルがマシントラブルでリタイヤするのを待つしか勝つ方法がない。
アロンソは、チャンピオンシップを勝ち取るために必要なことは全てやる。

今年のシンガポールGPでもう一人忘れてはならないのはライコネンだ。
フリー走行時点から激しい腰痛のせいでまともに走れなかった。
このため、予選は13番手と振るわなかった。
決勝では、痛み止めを打ってスターティンググリッドに並んだものの、完走できるかどうか危ぶまれていた。
ところが、レースが始まってしまえば13番手から追い上げ、終わってみれば3位表彰台だった。
2013年F1の3強ドライバーといえばシンガポールGP表彰台の3人といって間違いないだろう。

次はコリアGPだ。
ヨンアムサーキットは長短3本の直線とタイトコーナーの連続からなるコースだ。
初回の2010年は完成が遅れて開催が危ぶまれた。
一部コーナーの舗装がはがれ、決勝は雨に見舞われ、ゴール時には日没を迎えるというレースだった。
このレースではフェッテルが独走していたが、突然のエンジンブローのため戦列を去り、アロンソが優勝した。
ヨンアムはレッドブル、ロータス勢が有利だろうが、日曜日には台風がこの地域を襲う可能性が高い。
そうなれば雨に強いドライバーたちの出番となる。

コリアGPは、1位フェッテル、2位ライコネン、3位アロンソ、4位ロスベルグ、5位ハミルトン、6位ウエバー、7位バトン、8位スーティル、9位ヴェルニュ、10位ディレスタかな。 

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

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