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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2013(13)2013 / 09 / 20

イタリアGPはまたもやフェッテルの優勝で幕を閉じた。
フェッテルは後半ギヤボックスの不具合に見舞われていたのだがその分のタイムロスをコーナーで取り戻すドライビングでフェラーリのホームグランプリである2位アロンソを5.4秒差に退けた。
かつて、ブラジルGPで終盤6速ギアだけで走って優勝したセナほどではないが、たいしたものだ。3位には同じくギヤボックスを労わった走りを強いられたウエバーが入った。
ギヤボックスのトラブルがなければレッドブルとフェラーリの差はもっと大きなものになっただろう。
マッサは予選でアロンソを上回り、決勝でもスタートとともにフェッテルの背後につけてアロンソが上位に進出するのをサポートした結果、自身は4位だった。

ザウバーのヒュルケンベルグはザウバーを見事なドライビングで5位に持ち込んだ。
モンツァでは全く精細を欠いたメルセデスはロスベルグ6位、ハミルトン9位がやっとだった。
トロロッソのリチャルドは健闘して7位に入ったが、ヴェルニュもギヤボックストラブルでリタイヤするまでは変わらない速さで走っていた。
ロータスは高速コースにてこずり、グロージャンが8位に入ったがライコネンはフロントウイング交換のためポイント圏外フィニシュとなった。
ワンストップ作戦がツーストップになってしまったバトンは10位だった。

イタリアGPで高速コースでも今年のレッドブル・フェッテルには勝てないことが証明されてしまった。
予選からレッドブルの2台は完璧な仕上がりで他のチームはなすすべがなかった。
そんな状況で予選・決勝とも一人気を吐いたのがザウバーのヒュルケンベルグだ。
予選ではレッドブルとフェラーリの間に割って入り3番手。
決勝でもレッドブルとフェラーリの4台に次ぐ5位、メルセデスの前でゴールした。
2014年シーズンはマッサがフェラーリを去り、ライコネンがフェラーリに移籍することで空いたロータスのシートに座る最有力候補と目されている。

次はシンガポールGPだ。
モンツァから打って変わって市街地コースのナイト・レースとなる。
イタリアGPでフェッテルはチャンピオンシップ2位のアロンソに53ポイントのリードを手にしている。
残り7レースあるから何が起こるかわからないが、マシン・ドライバーの実力から言ってかなり優位に立っている。
シンガポールの市街地コースは昨年、可夢偉がジャンプしてしまったりして評判の悪かったターン10は、シケインから緩やかなコーナーに変更された。
これでラップタイムは短縮されるだろうし、硬いサスペンションのマシンは少し楽になる。
パッシング・ポイントが少ないので予選上位は圧倒的に有利だ。
ここではセッティングが決まればメルセデスが予選で速い可能性がある。
市街地コースが得意なロスベルグの走りが見ものだ。
いつものようにフリー走行でアロンソがコーナーの突っ込みとトラクションの限界を試す様が観られるだろう。
もし、ここでもレッドブルが強いとなると今年のチャンピオンシップは決着したも同然になってしまう。

シンガポールGPは、1位ロスベルグ、2位アロンソ、3位ハミルトン、4位フェッテル、5位ライコネン、6位グロージャン、7位ウエバー、8位バトン、9位ヒュルケンベルグ、10位マルドナドかな。  

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

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