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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2013(11)2013 / 08 / 23

ハミルトンは、ハンガリーGPにおいてフェッテルとF1最速を争う存在であることを証明して見せた。
予選では誰も届かないと思われたフェッテルのタイムをひっくり返してポールをとり、決勝でも2位以下を10秒以上離して今期初優勝を決めた。
メルセデスは低速コースが不得意だと思われているがモナコも低速コースだ。
メルセデスは予選が速いから予選でポールを取って決勝で逃げ切るにはパッシングできなくタイヤの負担が少ない低速コースのほうが優勝しやすい。
そういう意味でも、予選でポールをとって決勝のスタートで1番手をキープしたハミルトンのドライバー力の勝利だった。

ライコネンは、またもや2位に入り、連続入賞記録を伸ばしただけでなくチャンピオンシップポイントでも2位に上がった。
フェッテルは予選・決勝ともハミルトンに完敗して3位に終わった。
それでもフェッテルは172ポイントとなり、ライコネンに38ポイント差をつけている。
アロンソはハンガリーでも5位に入るのがやっとの状態でチャンピオンシップポイント2位のライコネンとは僅か1ポイント差だが、フェラーリの劇的なパフォーマンスアップがないと苦しい状態は続く。

代わって浮上してきたのが今回優勝のハミルトンで、予選の速さから見ても、フェッテルが後半戦に最も注意すべき相手はハミルトンだろう。
フェッテルとハミルトンの間には38「ポイント差があるがブリティッシュGPのようなリタイアがあるとポイント差は一挙に縮まる。
メルセデス・チームは決勝でのタイヤのもちを良くする為に予選中に決勝で使うタイヤに熱を入れておいたりして細大漏らさず手を打っているし、タイヤの構造も昨年型に戻ったから前半戦ほどはタイヤに苦しめられないですむかもしれない。

まだまだ不十分だがマクラーレンにも復調の兆しは見えてきた。
ハンガリーでは2ストップ作戦を成功させて7位と9位に食い込んだ。
もっとも、マクラーレンの場合、すでに開発の主力は2015年のマシンに移っていると考えられる。
勝てるF1マシンを仕上げるには1年半はかかるからだ。

4週間の夏休みが終わって、今週はベルギーGPだ。
スパ・フランコルシャンはハンガロリンクとは逆のハイスピード・コースな上にレース中に突然天気が変わるスパ・ウェザーで有名だ。
土曜日と日曜日の天気は雨の予想となっているから、番狂わせが起こる可能性がある。
ずっと雨ならまだいいが、途中で少し雨が止んだりするとチームの作戦力とドライバーの判断力・適応能力の勝負になる。

先日、日本の菅生で行われたスーパーGTのGT300でARTA-CRZをドライブする小林崇志がレース終盤ピットからのウエット・タイヤの交換のためのピットイン指示に対してドライタイヤのままでいけるか判断するためにあと1周ドライで走らせてほしいとピットに伝えピットも了承した結果、タイヤ交換せずに走りきって優勝したのはドライバーの判断力・適応能力を示すものだった。
雨が降ったり止んだりになればバトンが力を発揮するだろうし、高速コースに強いフォースインディアに乗るスーティルも上位に食い込んでくるだろう。フェッテルとライコネンも雨には強い。

ベルギーGPは、1位ライコネン、2位フェッテル、3位バトン、4位ハミルトン、5位アロンソ、6位スーティル、7位ロスベルグ、8位ペレス、9位ウエバー、10位マッサかな。 

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

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