スペインGPはアロンソが見事な勝利を飾った。
ライコネンはアロンソを追いきれず2位、マッサは3グリッド降格の9番手スタートから3位に入った。
3回の予定が4回ピットインしたフェッテルとウエバーのレッドブル勢は4位と5位にはいるのがやっとだった。
6位には2戦連続ポールスタートながら、決勝では全くペースのなかったロスベルグが入り、7位には0.9秒差でディレスタが入った。
8位、9位はマクラーレンのバトン、ペレス、10位にはトロロッソのリチャルドが入った。
ディレスタはホイルナットトラブルでリタイアしたマレーシア以外の4戦で入賞、リチャルドは今回で2回目の入賞となった。
それにしてもホーム・グランプリで、アロンソは勝つべくして勝った。
もともとフェラーリは予選よりレース向けのセッティングを重視しているが、アロンソは予選5番手だった。
抜き場所の少ない(と思われていた)カタルーニャのコースではスタートでできるだけ前に出たほうが有利だ。
しかも、決勝のペースが悪いメルセデスの2台がフロントローを固めている。
序盤にメルセデス2台の前に出てしまわないと優勝を狙うのは厳しくなることは明らかだ。
アロンソは、レース巧者なだけではない。
どうすれば少しでも前のポジションでゴールできるかあらゆることにを配って可能性を高めようとしているのだ。
スペイングランプリのスタート直後の第3コーナーで2台を抜いて3番手まで進出した。
これは、前座のGP2レース見ていて第3コーナーでアウト側から抜いているところを見て取ってこれは使えると考えて決勝で実行したのだ。
フェラーリ・チームは当初からを4回タイヤ交換作戦を立てて、これが見事にはまった。
レッドブル・フェッテルとは好対照だ。ピレリには批判が集中し、カナダGPからタイヤのコンパウンドを保守的にするようだ。
4回もタイヤ交換があると、マシンごとにタイヤ交換のタイミングが違うから、本当はいったい誰が前を走っているのか分からなくなって、レース観戦の楽しみは半減だ。
第6戦は、グランプリの中のグランプリ、モナコGPだ。
F1は1950年に始まった当初と比べてあまりにも速くなってしまった。
もはや、予選でポールを取って逃げ切るしかモナコで勝つ方法はなくなってしまった。
ピレリは、モナコは一般公道なので路面のミューが低いからタイヤ交換が2回で済むだろうと言っている。
今シーズンはフランス人ドライバーが4人もいるのにフランスGPがないから南フランスの中にあるモナコでのグランプリはホーム・グランプリのようなものだ。
昨年はスタート直後にぶっ飛んで他のドライバーたちに迷惑をかけたグロージャンは、今年はどんな走りを見せるか楽しみだ。
今シーズン、これまで苦しい戦いをしているマクラーレン、ウイリアムズなどの歴史あるチームはたくさんデータを持っていてモナコでは強い。
予選は速いが決勝は遅いメルセデスも予選でポールさえとってしまえばそのまま抑えきれるかもしれない。
ロスベルグはモナコ予選上位の常連だ。ウエバーはタイヤに負担がかからないためかモナコを得意としている。
モナコGPは1位ロスベルグ、2位アロンソ、3位グロージャン、4位マッサ、5位フェッテル、6位バトン、7位ウエバー、8位ペレス、9位マルドナド、10位ヴェルニュかな。
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POSTED BY:
YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表
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