バーレーンGPはフェッテルが今期2勝目をあげた。
完璧なレースだった。
タイヤの耐久性がいいとレッドブルのほうがロータスより少し有利になる。
2位にはライコネンが入り、少し離された3位には同じロータスのグロージャンが続いた。
ディレスタはもう少しのところで表彰台を逃し4位だった。
5,6,7、8位にはハミルトン、ペレス、ウエバー、アロンソが入ったが、最終的に5位から8位までは2.3秒しか離れていなかった。
ハミルトンはギヤボックス交換ペナルティのため9番手スタートだったが良く追い上げた。
同じメルセデスのロスベルグは、せっかくのポールポジションを生かせず9位に終わった。
ペレスはマクラーレン移籍後、最良の結果を出したが、その過程でバトンに追突するほどのバトルを演じてバトンを抜いた。
おかげで、バトンは10位に終わった。
ウエバーはグリッド降格ペナルティを受けた8番手スタートから一次2位まで追い上げたが、タイヤにやさしくない走りのせいか終盤は後退してしまった。
アロンソはDRSが故障で使えなくなりそのために2度もピットインするという状態から8番手まで追い上げた。
このような状況でもきっちりポイントを稼いでいくところがアロンソらしい。
フェラーリは、マッサもスタート時の接触によるフロントのダメージとタイヤのパンクによって後退したため15位フィニッシュとなり、散々な週末だった。
ピレリはチャイナGPであまりにも耐久性のないタイヤの問題があったことから、タイヤの組み合わせを当初予定より固めの組み合わせに変更して、ミディアムとハードをバーレーンに持ち込んだ。
今回は逆にこの2種類のタイヤの性能と耐久性の差があまりなかった。
そのため、チャイナほどタイヤに振り回されないレースとなったのは幸いだった。
第5戦からはヨーロッパに戻ってスペインGPだ。
2007年のスペインGPでは弱小チームだったスーパー・アグリの佐藤琢磨が前年のチャンピオンマシンであるルノーのフィジケラを抑えきって8位入賞したことが印象に残っている。
あれから6年経ったが、琢磨は2010年からインディ・シリーズに転向して、今年、第3戦ロングビーチで初優勝を飾った。
第4戦でも2位に入り、現時点でポイントリーダーとなっている。
昨年も、もう少しでインディ500優勝というところまでいったから、今シーズンは期待が膨らむ。攻撃的なドライビング・スタイルがアメリカのレースに合ってきたのかもしれない。
F1スペインGPに話を戻すと、バーレーンから3週間あったので、マシンに問題を抱えているチームは対策をする時間があった。
しかも、カタルーニァのコースは各チーム豊富なテストデータを持っている。
プルロッド・サスペンションにてこずっているマクラーレンやリヤのグリップがどうしようもないザウバーが対策を施して巻き返しを狙ってくる。
タイヤはミディアムとハードだから今回も安定しているだろう。
このサーキットはパッシングが容易ではないから予選が重要になる。アロンソにとってはホームグランプリだ。
バーレーンGPは1位アロンソ、2位フェッテル、3位ハミルトン、4位マッサ、5位ライコネン、6位バトン、7位ロスベルグ、8位ウエバー、9位リチャルド、10位ヒュルケンベルグかな。
2013 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved
POSTED BY:
YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表
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