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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2013(2)2013 / 03 / 22

2013年シーズン前年に負けず劣らず面白いシーズンになりそうだ。
初戦、オーストラリアGPはライコネンが優勝した。
昨年の後半にはチャンピオン時の速さを取り戻したライコネンは、激しいバトルを制したというよりは、全セッションに亘ってタイヤを温存しながら速いペースを保って2ストップで走りきってゴールしたら、ライバルを大きく離していたのだ。 
アロンソは、いつもどおりのレース強い走りで2位に入った。
5位に入るのがやっとだった昨年の初戦の絶望的な状況と比較すれば、優勝はできなかったが悪くはない結果だ。
今年は予選から好調なマッサも4位に入っている。
3位にはテレメトリーの故障を抱えたフェッテルが入った。
5位には大方の予想よりも予選・決勝ともに速かったメルセデスのハミルトンが入った。
6位にはスタートをしくじったウエバーが入った。
7位・8位にはフォースインディアのスーティルとディレスタが続いた。
新しいプルロッド・サスペンションが不調のマクラーレン・バトンは9位に入るのがやっとだった。
ひょっとしたら今年のマクラーレンは去年のフェラーリより悲惨な状況にあるのかもしれない。
10位には、誰にもぶつけなかったグロージャンが滑り込んだ。
今年のルーキーはラップ遅れながら5人ともきちんと完走した。
ピック(今年のルーキーではない前号の記述誤り)は、今年一番遅いマシンかもしれないカーターハムを16位でフィニッシュさせた。

昨シーズン前半はピレリタイヤの特性に悩まされたチーム・ドライバーも、後半にはタイヤの使い方を身につけ、終盤にはタイヤに翻弄されるチームはなくなった。
そのため、今年は昨年ほどタイヤが大きな要素となることはないと考えられていた。
しかし、蓋を開けてみると今年もタイヤが大きなファクターとなっている。
タイヤに優しいロータス・ライコネンの組み合わせは、2位を10秒以上引き離して優勝したが予選では7位だった。

オーストラリアGPで才能を見せつけてくれたのはハミルトンだった。
今年は開幕戦時点でレッドブルやフェラーリとは性能差のあるメルセデスで予選3位、決勝5位に入った。
レース中もピットイン前にクロス・ラインとレイト・ブレーキングで見事なパッシングを見せてくれた。
マシンの開発が進めば来年まで待たなくても今年の後半にはトップ争いができるようになるかもしれない。

第2戦は高温多湿のマレーシアだ。
レース中の夕方にはスコールに見舞われることが多い。
昨年はフェラーリとザウバーがトップ2を争ったことが思い出される。
去年はスタート直後にタイヤ交換をしたペレスがアロンソを追い上げるパフォーマンスを見せた。
今年は、リアウイングへより多くの空気を導くためにボディ後部を大きく絞り込んだ形状になっているマシンが多い。
そうなると、狭まったエンジンルームはオーバーヒートし易くなる。
熱はKERSの電池にも悪影響を及ぼす。
レッドブルは昨年もKERSの機能低下に悩まされていた。
急な雨に合わせたタイヤの選択と交換のタイミングは難しいギャンブルだ。

マレーシアGPは1位ハミルトン、2位アロンソ、3位ライコネン、4位ロスベルグ、5位マッサ、6位フェッテル、7位ヒュルケンベルグ、8位バトン、9位スーティル、10位ボッタスかな。       

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

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