コリアGPではレッドブルが今期初の1・2フィニッシュを果たした。
3位にはしぶとくて速い(マシンさえ動いていれば)アロンソが入った。
ここで優勝したフェッテルがついにチャンピオンシップポイントでアロンソを逆転してしまった。
アロンソはコリアGPが終わった時点でフェッテルに6ポイント差をつけられることになった。
しかし、残り4戦でこの差はないに等しい。レッドブルがコリアGPを完全に制覇したことからフェッテルがチャンピオンシップで優位に立ったという意見は多い。
しかし、ベルギーGPがスタートするまでは、その後アロンソが2度ももらい事故でノーポイントに終わることになるとは誰も思わなかった。
みんな、アロンソがかなり優位に立っていると思っていた。
レッドブルは鈴鹿の予選が始まるまではポイント差だけでなく、アップデートしたマシンのセットアップに苦労していた。
レッドブルは鈴鹿でもマクラーレンにはかなわないと思われていた。
ところが、アップデートとセッティングがぴったりと決まり鈴鹿では2位以下を寄せつけない勝利を飾り、コリアでも圧勝した。
いまや、マシンは最高の出来だとフェッテルはいっている。
裏を返せば、残りの4戦でも何が起こるかわからないということだ。
フェラーリのアップデートがはまって1・2フィニッシュをするかもしれないし、フェッテルが去年のように突然コースアウトしてリタイアするかもしれない。
こうなったら最終戦のラストコーナーまでチャンピオン争いがもつれてほしい(2008年のように)。
可夢偉はまだ来年のシートが決まっていない。
持ち込みスポンサーも自国のチームやエンジン・サプライヤーもない腕一本でF1のシートを得ている数少ないドライバーだ。
可夢偉自身ができることは、できるだけ上位に入ってザウバーがコンストラクターズ・ポイントでメルセデスの上に行くことぐらいしかない。
昨年のインドGPでは開催前にF1という金持ちのスポーツをインドで開催することの軋轢が話題となった。
インドではまだまだ貧富の差が大きくて、脳炎の子供の医療対策にお金を使うべきときにF1のように一部の金持ち(インド社会では)のためのスポーツにお金を使うのは社会的に問題があるという声が上がっていた。
今年はどうなったのだろう。税関でも一時的にレースに出る車両やパーツなのに高い関税をかけるといっていた。
これはインド社会からすれば至極まっとうな話で、ヨーロッパF1界の常識のほうがおかしいということになる。
インドGPのタイヤはソフトとハードの組み合わせになる。
鈴鹿と同じ組み合わせなのでザウバーはコリアよりは少しいいかもしれない。
コースはコリアと次のアブダビとも同じデザイナーのワンパターンデザインのコースだが、ダスティなところが不確定要素を増やすかもしれない。
フェラーリとマクラーレンがアップデートを成功させればレースは面白くなりそうだ。
インドGPは1位アロンソ、2位フェッテル、3位ウエバー、4位ハミルトン、5位バトン、6位ライコネン、7位マッサ、8位可夢偉、9位ディレスタ、10位シューマッハかな。
2012 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved
POSTED BY:
YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表
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