シンガポールGPではフェッテルが今期2勝目をあげた。
2位にはバトン、3位にはアロンソが入った。
本来ならばハミルトンが優勝していたところだが、ギヤボックス・トラブルでリタイヤしてしまったためノーポイントに終わった。
ヨーロッパGPではフェッテルにも同じようなことが起こったからハミルトンだけがアン・ラッキーなわけではない。
これでチャンピオンシップはアロンソとフェッテルの一騎打ちになったといってよいだろう。
アロンソとフェッテルのポイント差は残り6戦で29だ。
フェラーリもレッドブルも今年はコース上最速のマシンではない。
マクラーレンの二人はチャンピオンシップレースから遠ざかってしまったし、ロータスはダブル・DRSへのアップデートに失敗し開発の方向を見失っている。
ポイント圏内完走率の高さ、圧倒的に不利な状況を覆して優勝する力、6戦残してのポイント差から見てアロンソが優位に立っていることは間違いない。
フェッテルがアロンソを逆転するためにはレッドブル・マシンの大幅パフォーマンス・アップが必要だ。
フェッテルは、残り6戦中3戦に優勝してその他の3戦には必ずアロンソの前でゴールするぐらいでないとチャンピオンの座を守れない。
アロンソ相手に今年のレッドブル・マシンでこれを達成するのはなかなか難しい仕事ではある。
日本GPを前にして重要な移籍のニュースが舞い込んだ。
マクラーレンの秘蔵っ子ハミルトンが来シーズンからメルセデスに乗ることが発表されたのだ。
ロスベルクは残留するのでシューマッハはメルセデスのシートを失うことになる。
ドイツ人としてメルセデスをチャンピオンチームにするためにカムバックしたシューマッハは、メルセデス以外のF1に乗ることに意味はなく二度目のF1引退を決断した。
ハミルトンの移籍の理由は2014年から導入される予定の新エンジン規定下でメルセデス・エンジンによる優位性を得るためといわれている。
しかし、今になって現行エンジン規定のままで行こうという話が最高権威あたりから持ちあがっている。
ハミルトンが去って空くことになったマクラーレンのプレミアム・シートにはザウバーで中盤からスタートして今年3回も表彰台に上ったペレスが座ることになった。
もうひとつのプレミアム・シートであるフェラーリのセコンド・シートの主はまだ決まっていない。
可夢偉は、来年F1ドライバーとして飛躍するかシートを失うかの瀬戸際にいる。可夢偉の来年は鈴鹿の結果次第といっても過言ではない。
日本GPのタイヤはソフトとハードの組み合わせになる。
鈴鹿はサーキット舗装なのでグリップはいいがタイヤの減りは早いのでタイヤ戦略はとても重要だ。
今年の鈴鹿はドライ・コンディションが予想されている。
西コースは新舗装になので新しいライン取りが見られるかもしれない。
昨年の覇者バトンはシンガポールでハミルトンをリタイヤに追い込んだギヤボックスを交換して鈴鹿に挑むため決勝は5グリッド・ダウンのスタートとなる。
ハミルトンは残りレース全勝を狙ってくる。
可夢偉はここ鈴鹿で優勝するしかない。
日本GPは1位可夢偉、2位ハミルトン、3位フェッテル、4位バトン、5位シューマッハ、6位アロンソ、7位ライコネン、8位ロスベルグ、9位マッサ、10位ディレスタかな。
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POSTED BY:
YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表
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