ベルギーGPではバトンが優勝した。
バトンはバレーンGP以来不調が続いていたがドイツGPあたりから調子を取り戻して今期2勝目をあげた。
予選で苦しんだフェッテルは決勝では強さを見せて2位に入った。
ロータスのライコネンはギアボックス・トラブルを抱えながらの走行だったため3位に入るのがやっとだった。
チャンピオンシップを争っているアロンソとハミルトンはグロージャンが引き起こした事故のためにノーポイントに終わった。
レース前は2番手に40ポイントの差をつけていたアロンソにとっては痛い結果だった。
もらい事故がなければアロンソのことだからポイントはとっていたはずで、フェッテルに一気に18ポイントも差を縮められるということはなかったはずだ。
これで、アロンソが有利かと思われていたチャンピオンシップの行方が全くわからなくなった。
それにしても、今シーズンは全く予想がつかない。バトンにしても初戦のオーストラリアGPに優勝したあと中国GPまでは今年はタイヤにやさしいバトンの年かと思わせたが、その後のマクラーレンの開発の方向とバトンのドライビングスタイルが合わなかったのかドイツGPまでは絶不調に陥っていた。
しかし、マシンのアップデートによって復活した。
ハンガリーで優勝したハミルトンもベルギーでは予選からあまり速くなかった。
本人によると予選はウイングのせいだということだがもらい事故のせいで決勝でのパフォーマンスが見られなかったので判断できない。
マクラーレンのアップデートがうまくいっていることは確かだが必ず勝てるとは限らない。
可夢偉は予選Q3を見事に決めてフロントローからのスタートで期待されたがスタートをしくじり4番手ぐらいまで後退したのでグロージャン発の事故をもらってしまった。
スタートさえ決めていれば事故に巻き込まれずに先に行けて表彰台は確実だっただろう。
どうも可夢偉はいいグリッドのときにスタートがうまくいかない。
マシンに原因があるとすると相当運が悪い。
今年のF1は金曜日からの3日間すべてがうまくはマラにと勝てない。
たった一つのミスが命取りになる。
アロンソもフロントローにいればリタイヤすることはなかったはずだ。
話は変わるが、元F1ドライバーアレックス・ザナルディがロンドン・パラリンピックで金メダルを獲った。
しかも、会場は往年のF1コースブランズハッチだ。
イタリアGPでもピレリはミディアム・タイヤとハード・タイヤを供給する。
ベルギーGPでは両方とも耐久性があったのでバトンやフェッテルはワン・ストップで走りきった。
モンザはスパよりも単純なコースだ。
各車空気抵抗を減らすためにできる限り小さなウイングに替えてくる。
ただしそこからはウイングを立ててダウンフォースを確保してラップタイムを速くするドライバーとダウンフォースの少ないマシンで直線でタイムを稼ぐドライバーに分かれる。
ダウンフォース派のバトン、フェッテルと直線スピード派のハミルトンウエバーの対決になる。
フェラーリ・ホームグランプリのアロンソも忘れてはいけない。
可夢偉はもう一度いい予選をして今度こそスーパースタートを決めて独走してほしい。
イタリアGPは1位可夢偉、2位アロンソ、3位ハミルトン、4位ライコネン、5位フェッテル、6位バトン、7位ロスベルグ、8位マッサ、9位ウエバー、10位シューマッハかな。
2012 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved
POSTED BY:
YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表
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