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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2012(9)2012 / 07 / 06

ヨーロッパGPでアロンソは今期二度目の優勝を果たした最初のドライバーとなった。
2位はライコネン、3位にはシューマッハが入った。
3人とも元ワールドチャンピオンでフェラーリに在籍したドライバーだ。
チャンピオンになるためにはグランプリごとの状況がどうあってもその中でレースを組み立て少しでも前でゴールする力が必要だ。
アロンソは最速のマシンに乗っていなくてもチャンピオンをとることのできるドライバーだ。

予選・決勝を通じて最も速かったフェッテルはセフティカー先導後のエンジントラブル(実際はルノー・エンジンの電気系のオーバーヒートらしい?)で無念のリタイヤを喫した。
ヴェルニューの進路変更によるクラッシュでセフティカーが出動しなければ二度目の優勝を果たしたのはフェッテルだった可能性が高い。

可夢偉はソフトタイヤを温存しつつ予選7番手につけることができた。
金曜日のフリー走行から予選までの2日間の全プログラムをしっかりマネージした結果だった。
決勝でも1週目で前の2台と厄介なマルドナルドを抜いて4番手をキープしていた。
しかし、ピットインの際のマイナートラブルでタイムロスがあった。
その後、マッサとクラッシュしてしまい表彰台か優勝の可能性すらあったレースがリタイヤとなってしまった。

もっとも、ハミルトンもピットでジャッキのトラブルのために14秒もロスして後退しただけでなく最後はマルドナドに接触されてリタイヤした。
ハミルトンは前線のカナダまでにもピットで遅れを取って後退したことが何度もあり、ようやくカナダで全てが噛み合って今期初優勝となったのだ。
アロンソは今回予選11番手で表彰台さえ困難に思われた状況から優勝をもぎ取った。

特性がつかみにくいピレリタイヤにはいまだに各チームが悩まされているが、マレーシア以外の全レースでソフト・コンパウンドのタイヤが用意されている。
レース毎の組み合わせによってソフト・コンパウンドがハード側で使われるときとソフト側で使われるときがあるがフェラーリかマクラーレンあたりがそろそろ方程式を見つけ出すのではなかろうか。

次は、ブリティシュGPだ。
多くのF1チームの本拠地は英国にある。
ブリティシュGPが開催されるシルバーストーンは飛行場に併設された高速コースだ。
トップドライバーは自家用機でコースにやってくることができる。
今週末の予報は3日とも曇-雨(典型的な英国の気候!?)で気温も低い。
晴れると暑いし高速コースのためか用意されるタイヤはハードとソフトになる。
低い気温だとみんなハード・タイヤをあまり使いたがらないかもしれない。
大本命はなんといっても高速コースを得意とするマクラーレンのハミルトンだろう。
バトンはシルバーストーンではいい思いをしたことがない。可夢偉は前回GPのクラッシュで5グリッド降格ペナルティを負っているがモナコの時のシューマッハのようにポールをとりに行ってほしい。
決勝が雨になれば大荒れで面白い結果がでそうだ。

ブリティシュGPは1位ハミルトン、2位ウエバー、3位バトン、4位フェッテル、5位ライコネン、6位可夢偉、7位アロンソ、8位ディレスタ、9位シューマッハ、10位ロスベルグかな。

2012 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

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