いよいよ2012年シーズン開幕である。
今年はチャンピオンシップをとったことのあるドライバーが6人も参戦する。
24人中6人だから4人に1人がチャンピオン経験者だ。
中でも注目株は、今年からF1に復帰するライコネンだ。
北欧のドライバーは氷と雪の上をドライビングするのが日常なおかげかどうかわからないが限界時のトラクションに対する感覚が優れているのではないだろうか。
北欧出身のドライバーはF1チーム、エンジンメーカー、ビッグ・スポンサーなどの後ろ盾なしに純粋に個人のドライビング・スキルだけでF1シートを得ている。
ライコネンはマシン・ディベロップメントがうまいというよりは感覚で乗れてしまうドライバーだから、シーズン最初から実力を発揮するかもしれない。
もう1人のカムバック・チャンピオンシューマッハは、今年チャンピオン争いができなかったら来年は2度目の引退となるだろう。
可夢偉は今年がF1フル参戦3年目だ。
今年かなりの結果を出さないと優勝を狙えるチームにいけず、定評はあるがチャンピオンにはなれないドライバーとして定着してしまうだろう。
バトンのように長年続けているうちにチャンスがめぐってくることもあるが。
チーム・マシンに目を移すとレッドブルとマクラーレンは昨年からの正常進化、フェラーリは、昨年手堅い設計のためパフォーマンス不足だった反省から今年は思い切った設計にしたという。
しかし、テスト後の様子を見るとどうもうまくいっていないようだ。
一方、今年のメルセデスはかなりパフォーマンスアップしておりレッドブルとマクラーレンに近い実力があるといわれている。
エンジンもメルセデスは最もパワフルだ。
F1の名門ブランド、ロータス(去年までのルノー、もっと前はベネトン、トールマン)が復活した。
今年のパフォーマンスは未知数だ。
中盤チームの中ではトロロッソとフォースインディアは昨年後半の好調を維持しているようだ。
ザウバーは今年からブロウン・ディフューザーが禁止されたのでブロウン・ディフューザーなしの空力ノウハウが他のチームよりあると信じたい。
名門ウイリアムスは体制を一新して巻き返しを図っている。
テールエンダー3チームの中ではカーターハムが中盤チームの仲間入りをしそうな勢いだ。
オーストラリアGPは年間20戦もある中の初戦だ。
ドライバーもマシンも最初の5戦程度の実力を占うことはできるだろうが状況はどんどん変わるだろう。
2010年からレギュレーションが厳しくなったおかげで、チーム間の実力はますます拮抗している。
一人勝ちは難しくなり最終戦までチャンピオン争いがもつれることは充分あるだろう。
アルバートパーク・サーキットは常用サーキットではないので路面のグリップができるまで時間がかかる。
今年のピレリタイヤに最も早く適応できるのは誰だろうか。
フェラーリはマシン劣勢が伝えられるがタイヤのスペシャリスト、元ブリジストンの浜島氏がついている。
レースが終わるまで目が離せない。
オーストラリアGPは1位バトン、2位ハミルトン、3位フェッテル、4位シューマッハ、5位アロンソ、6位ロスベルグ、7位可夢偉、8位ウエバー、9位ペレス、10位ライコネンかな。 2012 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved
POSTED BY:
YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表
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