シンガポールGPのマリーナ・ベイ・サーキットはストリート・コースなのでマシンの差があってもある程度ドライバーの腕でカバーできる部分があるし、事故も起こりやすいのでセフティーカーが入れば差が縮まって再スタートのときに仕掛けることができる。
練習走行からアロンソはここでなんとかしようと力の限りを尽くしていた。
しかし、アロンソがベストラップだったと自賛したタイムをもってしてもフェッテルから0.5秒近く離され予選5位に終わった。
決勝でレッドブルのマシンにトラブルでも起こらない限りひっくり返すのは難しい状況だった。
決勝のスタートでは、バトンが2番手、アロンソが3番手にジャンプ・アップしてすこし期待を持たせたが、フェッテルは序盤1周に1秒のペースでリードを広げ、レース中盤にセフティカーが入っても関係なく、終わってみればフェッテルとレッドブルはいつものように優勝していた。
バトンが終盤追い上げたものの2位、ウエバー3位、アロンソは4位に入るのがやっとだった。
いよいよ、鈴鹿・日本GPだ。
高速コースでありながらテクニカルなコースでもある鈴鹿は最も好きなコースだというF1ドライバーも多い。
昨年は土曜日が大雨で予選は日曜の午前に行われた。
昨年、決勝のヘアピンで可夢偉が5回もパッシングしたのには興奮した。
鈴鹿は低速コーナーと高速部分のバランスを取るのが難しいコースだといわれている。
今年は、テクニカルゾーンでのトラクションを得るために例年よりウイングを立て気味にしてDRSを使って直線スピードを稼ぐことも出来る。
(決勝では前の車の1秒以内でないと使えないが)。
鈴鹿のDRSゾーンはホームストレートに設定されたが、前車との差を検知するのが130R直後だから300Kmの高速で回る場所で前車から1秒以内に詰めていないといけない。
130Rの突っ込みで無理をするドライバーが出てきそうだ。
特にルーキードライバーは要注意だ。
また、DRSゾーン終わるストレートエンドで外側から抜きを賭けるシーン(かつて中嶋が得意としたパッシング)が今年は多く見られるかもしれない。今や優勝して評価を取り戻すしか無いハミルトンあたりは好んでやりそうだ。
今年の鈴鹿は晴れそうだからマシンの性能が結果に直結するが、マクラーレンの調子が良さそうなのでレッドブル一辺倒にはならないかもしれない。
可夢偉にはホームレースなので頑張って欲しいが別に鈴鹿でなくてもいいから不確定要素の多くなったレースで早く1勝して欲しい。
そうすればスポンサーも増えるし、いいマシンにも乗れるようになる。
日本GPは1位バトン、2位フェッテル、3位ハミルトン、4位アロンソ、5位ウエバー、6位マッサ、7位シューマッハ、8位ロスベルグ、9位可夢偉、10位アルグエルスアリかな。
2011 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved
POSTED BY:
YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表
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