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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2011(9)2011 / 08 / 26

ハンガリーGPはバトンの200レース目優勝という劇的な結果となった。
バトンがホンダで初優勝したのもここハンガリーでその時も猫の目天気であった。
バトンのドライビングは指先でハンドルを握っているとたとえられるぐらい繊細なので路面状況とタイヤ・コンディションの変化にきめ細かに対応できるのだ。
ここまでの3レース続いて不運だったが、見事に吹き飛ばした感じだ。

フェッテルは2位にアロンソは3位に入った。
4位ハミルトンと5位ウエバーは終盤少し路面が濡れたときにインターミディエイトに履き替えるギャンブルをしたために表彰台を逃した。

それにしても、ドイツGP以来のマクラーレンの速さには目を見張るものがある。
前半のレースでは予選で圧倒的に速いレッドブルが決勝で逃げ切るというパターンが定着していた。
しかし、ドイツGPあたりからマシン・ドライバーともに決勝でのパフォーマンスはマクラーレンに負けている印象がある。
一説によるとマクラーレンにいる元ブリジストンのタイヤ・エンジニアがピレリタイヤの特性をつかみうまい使い方を考え出したからだとも言われている。
ロータス(ルノー)にも日本人エンジニアがいる。日本人にも個人としてF1の中で通用する人材がいてF1界で定着している。

ハンガリーGPから4週間の夏休みを経てベルギーGPだ。
シューマッハは20年前のベルギーでジョーダンからF1デビューを果たした。
そしてシューマッハのF1初優勝も92年のベルギーGPだった。
今年のベルギーGPのもうひとつの話題はルノーがついにハイドフェルドの代わりにブルーノ・セナを出場させることだ。
ブルーノは昨年あまりに遅いマシンに乗っていたのでドライバーとしての真価はわからない。
偉大なる叔父、故アイルトン・セナに匹敵する才能を持っているのだろうか?? 

スパで速いと予想されるマシンはマクラーレン、フェラーリ、レッドブル、メルセデス、フォースインディアだ。
高速コースが得意なドライバーというとハミルトン、マッサ、フェッテル、シューマッハ、デ・レスタ、可夢偉あたりだろう。
ベルギーGPの行われるスパ・フランコルシャンは高速サーキットでエンジンと空力の良いマシンに有利なサーキットだが、スパ・ウエザーといわれる変化の激しい天候が不確定要素となり多くのドラマを生んできた。

ベルギーGPは晴れなら、1位ハミルトン、2位マッサ、3位フェッテル、4位アロンソ、5位シューマッハ、6位ウエバー、7位バトン、8位ロスベルク、9位デ・レスタ、10位可夢偉かな。晴れたり降ったりなら、バトン、フェッテル、スーティル、可夢偉画もう少し上に来るだろう。

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

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