スペインGP予選ではウエバーがついにポールポジションを獲り、フェッテルは今シーズン初めて予選2位に甘んじた。
決勝ではアロンソがスーパー・スタートを決めて20周にわたってトップを走り、母国スペインのファンを熱狂させた。
アロンソだから出来る芸当だ。
決勝では、KERSに問題を抱えたレッドブルよりもマクラーレンの方が速かったのだが、フェッテルはハミルトンの追撃を巧みに退け続けて優勝した。
フェッテルは偉大なチャンピオンへの道を歩き始めたようだ。
フェッテルは多少マシンに不利な点を抱えていても勝てるのだ。
スペインGPでは、ピレリが硬すぎるハードタイヤを持ち込んだお陰でハードタイヤとソフトタイヤとのタイム差が2秒以上出てしまった。
なるべくハードタイヤを長く使わないほうが有利なため、4回ピットストップを選択したドライバーが多かった。
これではハードタイヤの意味がない。
今年のレースはピレリタイヤに振り回されている。
予選と決勝を通じて使えるタイヤ本数が限られているから予選10番手近辺のドライバー・マシンの場合、Q3で新品ソフトタイヤを装置して1周も走らず予選10位で予選を終え新品ソフトタイヤで決勝を走った方が有利になる可能性が高いのだ。
ピレリタイヤの登場で不確定要素が増えて面白くなったというむきもあるが予選の意味がなくなるのはちょっと行き過ぎではないだろうか。
今週はモナコGPだ。
ここはマシンの不利をドライバーの腕でカバーできるコースだ。
雨でも降れば下位のマシンでも充分トップ3に入ることが出来る。
1984年アイルトン・セナが雨のモナコで当時の弱小チームのトールマンでアラン・プロストがドライブするマクラーレンを追い上げもう少しで抜いてしまうというところで競技長がレースを1/2で中断してしまったためにプロストは抜かれないで済み、優勝扱いになったというエピソードがある。
現役ドライバーの中ではモナコで速いのはアロンソだ。
昨年は予選でクラッシュしてしまい最後尾スタートだったが1周目にタイヤ交換して抜きの難しいモナコで決勝は6位まで追い上げた。
毎年、予選でマシンの実力以上にいいタイムを出すのはロスベルグだがなかなか決勝の結果に繋がらない。
可夢偉は昨年の予選と決勝を見る限りあまりモナコが得意ではないようにみえる。
可夢偉が冷静でレース上手、パッシングが巧いのは既に定評となっているから、
ファンからの次の要求としてモナコで目の覚めるような速さをみせてほしいということになる。
モナコで強いチームは、フェラーリ、マクラーレン、ウイリアムス(今年はちょっとしんどい)だ。
経験とデータの蓄積がものをいう。
モナコGPは1位アロンソ、2位フェッテル、3位ロスベルク、4位バトン、5位ハミルトン、6位ウエバー、7位マッサ、8位ペトロフ、9位シューマッハ、10位スーティルかな。
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POSTED BY:
YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表
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