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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One(2)2010 / 05 / 28

今年もモナコGPは面白かった。
モナコのコースは市街地を利用したタイト・コーナーの多いコースなのでパッシングをする場所がほとんどない。
だから、モナコでは予選で上位のグリッドを確保するのがとても重要になる。
アロンソは、ここモナコで木曜のフリー走行から好調でフロント・ローを狙っていた。
ポール・ポジションを取ればほとんど優勝したようなものだからだ。
そのアロンソが土曜日午前のフリー走行でスピンしてマシンを壊してしまったために予選に出走できなくなってしまった。
これで、今年のアロンソのモナコGPは終わったと誰もが思った。
しかし、アロンソ本人は諦めていなかった。
一周のタイム差がかなりあるとはいえ前を走る下位チームのマシンをパッシングの難しいモナコで次々と抜き去り、終わってみれば6位に食い込んでいた。
しかもスタート直後に交換したタイヤで74ラップ以上を走りぬいての結果だ。
どう転んでも楽しませてくれるドライバーである。

予選、決勝ともクビサの巧さは光っていた。
クビサの手にかかるとまるでルノーが速いように見えるから不思議だ。
車の実力からすると予選2位、決勝3位は賞賛に値する。
それにしてもウエバーの速さは群を抜いていた。
予選こそクビサががんばったおかげでひやりとさせられたが、同じマシンを駆るフェッテルも含めて決勝では誰も追いつけなかった。

ウエバーは、佐藤琢磨とF1同期生だがミナルディからスタートしてここまで来た。
最近はフェッテルよりも速くなったようにも見える。もう数戦見てみないとわからないが・・・。
どちらにしても、ブラウンGP一辺倒だった昨年と比べると今年のF1は6戦で4ウイナーなのではるかに混戦となっていて毎レース目が離せない。

ここで、オールド・ムービーを1点、フランス映画「男と女」である。
中年でそれぞれ子持ちの独身男女のラブ・ストーリーだが主役の男がレーシング・ドライバーという設定なので当時のレースやレーシング・ドライバーの様子が自然な形で感じ取ることができる。
男と女の子供の登場の仕方や海辺のシーン、ボサノバ風テーマ曲などいちいちシャレている。

今週末は、トルコGPだ。
バニー・エクレストンのF1真の世界選手権化計画に沿って2005年からチャンピオンシップに加わったグランプリだ。
中速・低速・高速コーナーが適度にミックスされモナコと違ってパッシング・スポットもあるコースだ。
マッサはこのコースを得意としていて、これまでのトルコGP5戦中3勝している。
得意のトルコでマッサが自信を取り戻すか、フェッテルがウエバーから主導権を取り戻してアイルトン・セナに近づけるか、ターニング・ポイントとなるトルコグランプリが始まる。
2010 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

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