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SHOWKEN HIRASAKA 平坂彰謙
株式会社CAMELSTUDIO 代表取締役社長
抜群の安定感と驚異のパワー・ドラミングでダイナマイトポップスの音楽を支える、まさにバンドの支柱的的存在。リラックスとのコンビネーションにより最強のリズム・セクションを作り上げる。またDMやCDジャケットのデザインを担当する、ダイポプのアートディレクターでもある。

「チャイナ・シンドローム 2」2011 / 04 / 01

前に我が社のブログにもこの映画(”2”じゃないですよ)について書いたことがあるが、ここにきて30年以上前の映画が、また脚光を浴びてしまった。
ご存知の方もたいへん多いと思うが、1979年3月に封切られたこの映画は、アメリカ原子力発電所の事故をテーマにしたもの。
しかもこの映画の公開後間もなく本当に原発事故(スリーマイル島)が起きてしまったという、実に冗談のような背景を持つタイトルである。

実はこの映画、自分は封切り後間もなく新宿の映画館で観た。
大学3年生、20歳の時である。
別に原発反対運動をしていたわけでもなく、東京電力に内定していたわけでもなく。
学校に行かずヘタクソなロックバンド活動ばかりしていた自分には、むしろ全く”似合わない”ジャンルの映画だった。

ではなぜ観たのか。

この日自分は徹夜明けだった。(理由は覚えていないが、たぶんクダラない事情で)
ゆっくり寝られる場所が近くにないかと探し、そして「タイクツな映画を観ればグッスリ寝られるだろう」という結論に達した。
「チャイナ・シンドローム」…こりゃイチコロで寝られそうだ。直感でそう思った。
つまり大学の授業みたいな小難しいネーミング=最も睡眠に適しているであろうという、当時のバカ学生に染みついた「パブロフの犬」的発想の成せる技だ。

ところがどっこい、観始めるとあまりの緊迫感、あまりの恐怖感、ひいてはあまりの面白さに汗は出るわ、喉は乾くわ、チビりそうになるわで寝ているどころではない。
結局2回立て続けに観て、その日はコーフンがさめず、さらに寝られなかったことをよく覚えている。

もし燃料棒がむき出しになってメルトダウンを起こしたら、アメリカから地面を突き抜けて地球の反対側にある中国に達する…(だから「チャイナ・シンドローム」なのか!)
実際のシーンには炉心溶融はおろか、水素爆発も建屋崩壊も消防車の放水も作業員被爆も、シーベルトもベクレルもないわけだが、当時原発なるものが何だか知らなかった自分には、それはそれは恐ろしい世紀末シーンが空想として目に浮かぶ。
オバケと同じで、見たこともないものを想像することほどコワいものはない。

そしてそれから32年。改めて自宅のテレビでこの映画を観た。
あれ、こんなストーリーだったっけか。
もっとショッキングで悲惨なシーンがあったような気がしたのだけれど。
自分はあの時、どうしてあれほど「恐ろしい」と思ったのだろう。
(今なら、確実にこの映画で”爆睡”することができるのに)

32年前は、確かにその続きは「空想」だった。
ところが今は、テレビをつけるとしっかり続きをやっているではないか。
「チャイナ・シンドローム 2」
エンドロールにはまだほど遠いのだろうねえ、きっと。



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Showken Hirasaka
Camelstudio Co., Ltd.

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