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SHOWKEN HIRASAKA 平坂彰謙
株式会社CAMELSTUDIO 代表取締役社長
抜群の安定感と驚異のパワー・ドラミングでダイナマイトポップスの音楽を支える、まさにバンドの支柱的的存在。リラックスとのコンビネーションにより最強のリズム・セクションを作り上げる。またDMやCDジャケットのデザインを担当する、ダイポプのアートディレクターでもある。

NO.1ロックドラマーを選ぶ(3)フロイド・スニード/Three Dog Night2010 / 06 / 08

沖さん、なかなか渋いところをついてますが、
上には上がおりますよ。

NO.1ロックドラマー:フロイド・スニード/Three Dog Night
ベストトラック:Family of Man

ロックの基本は「8ビート」。
このリズムパターンに限っていえば、フロイド・スニードは「キング・オブ・8ビート」です。
「GROOVE」というのは、彼が生み出すリズムのうねりのことを言うのではないでしょうかね。
とにかくカッコいい。

数多くいる著名ロックドラマーの中ではあまり話題に出てきませんが、実は自分のように彼を崇め奉る奴らは実にたくさんいます。

細かすぎて伝わらないかもしれませんが、どこがカッコいいか具体的に表現してみます。

◎4分音符3つめのハイハットが気持ちよすぎる
◎小節の頭にスネア一発、4分音符2つめにクラッシュでアクセントがカッコよすぎる
◎ロールせず、8分音符を左右交互につけるアクセントが絶妙すぎる

この人のドラムのカッコよさはとにかく筆舌に尽くしがたいところがあります。
長嶋茂雄・読売巨人軍終身名誉監督がよくおっしゃる「バーンといって、キュッとまわしてカッと引いて」…表現したいことがあまりに感覚的すぎて、言葉では表現できないわけですよね。
彼のドラミングにも通じるところがあります。
特にハットとスネアのからみなんぞは「ツッ、…カッ トツッ…カー」みたいな。
…何のことかさっぱりわかりません。

もともと「Three Dog Night」は楽器を持たない3人のヴォーカリスト(ダニー・ハットン、チャック・ネグロン、コリー・ウェルズ)と、演奏に徹したバックバンドの4人、計7人からなる珍しい構成のグループ。
演奏する曲も、基本的には他人が書いたもので、そういう意味でも、歌(ヴォーカル)あってなんぼのユニットでした。
「ロック・コーラスグループ」などという言い方を平気でされたりしてましたしね。

そんなわけで、バック演奏担当の4人なんぞ、話題にもならなければ、ググッても名前すら出てきやしません。
「三原綱木とニューブリードでトロンボーン吹いてたやつ」とか言われても、さっぱり誰だかわからないのと同じです。

実はそんなことないんですね。
フロントの3枚シンガーをしっかり支えるプロミュージシャン4人、それがThree Dog Nightの真骨頂だったんです。
他の3人はともかく、フロイド・スニードがそのうちの一人であったというだけで、そのことは証明されています。
そのくらい彼のドラミングは、少なくともロックドラムをかじったことのある人からすれば、「タダモノ」ではありません。
何がスゴいって、冒頭にも触れましたが、あまりオカズも手数も多くなく、普通の8ビートを叩くだけで「カッコよくバシッとロックしてしまう」んです。
んー、どんな表現をしようとしても、結局は長嶋茂雄・読売巨人軍終身名誉監督みたいになってしまいます。

ベストトラックに挙げた「Family of Man」は1971年にリリースされたアルバム「Harmony」に収められ、シングルとしても大ヒットしたナンバー。
2、4でライドのカップを叩くリズムスタイルは、当時まだ珍しかったのではないでしょうかね。
この曲のおかげで、自分もそのスタイルが定番となってしまいました。

これは「百聞は一見にしかず」ではなく、「百文は一聴にしかず」てなところでしょうか。
ぜひ一度聴いてみてください。

沖さん、お次 お願いします。。

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Showken Hirasaka
Camelstudio Co., Ltd.

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