Archive for the ‘05.林直樹(ファッションリンク)’ Category

私はこれまで、軽く100は超える数のレディスアパレルのショップを作ってきましたが、そこで感じたことのひとつに、ボリュームゾーンのMDに関しては、「きれいな売場=売れるとは限らない」という事があります。

もう少し正確に言うと、「整理整頓され過ぎた売場=お客様が入りづらい=売れない」事でしょうか。
もちろん売場のコンセプトにより、その程度の差はあるかと思いますが。

売場の商品がお客様にとって見易く、選び易く、買い易く陳列されていた方がいいに決まっているので、整理整頓は商品陳列の基本であるのは間違いないのですが、、それがあまりに整然と商品が陳列されてしまうと、お客様の心理としては、そのきれいな商品陳列の状態を、崩していけない=触りづらく、敷居が高く感じてしまうようなのです。

逆に意図的に(意図的でなくても)、陳列の一部を崩してある売場の方が敷居が低く思え、お客様に取って、売場に入り易く、そして商品を手に取り易く感じ、結果売れる売場になっている傾向があるように思えます。

商品陳列ボリューム(商品陳列密度)に関しても、適度に大きいことが、入り易い/手に取りやすい=売れる売場となります。

以上、あくまでもボリュームゾーンのMDに限った話ですが、私の経験では。

お客様視点で、売場づくりを調査〜見直し、売れる売場づくりを提案しているパコ・アンダーヒルというアメリカのコンサルタントがおります。
彼は世界の名だたる会社の店舗をコンサルティングし、成果をあげているのですが、彼の考え方を判り易くまとめた「ついこの店で買ってしまう理由」にも同じような事が書かれており、なる程と思った次第です。
この本には。
顧客視点での売れる店づくりのポイントが判り易く書かれており、ご興味ある方、特に小売関係者にはお薦めの一冊です。

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NAOKI HAYASHI/林直樹
ファッションリンク株式会社 代表取締役社長

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最近は安いもの以外は売れていない話ばかりですが、
点でみれば、やはり売れている商品もあります(当たり前の話ですが)。

インテリア雑貨を中心に郊外型SCを中心に多店舗展開しているショップの店長の話によると、
最近、デザイン家電、なかでも加湿器が売れているそうです。

デザイン性の高い加湿器のヒット商品というと、深澤直人氏のデザインによる、「±0」が有名ですが、
最近はデザインや価格/カラーのバリエーションもかなり広がってきています。

デザイン家電というと数年前は、かっこいいけど、使い勝手が悪いとか、機能のわりに価格が高いとか、
なかなか売れ筋には入りにくいカテゴリーであったのですが、
最近では値頃感のあるものが増え、機能とのバランスも良くなったこと、
ライフスタイルの変化等が、その要因なのでしょう。
(以前は新しいもの好きの業界人が中心に買っていたと思いますが)

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NAOKI HAYASHI/林直樹
ファッションリンク株式会社 代表取締役社長

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先々週のユニクロは凄かった。
創業60周年記念のプロモーションもあり、
どこの店もレジは長蛇の列だった。
このプロパ―時期に1,500円のヒートテックが600円になる等、
主力商品の大幅ディスカウントもあって、店内は大混雑。
ファッション小売全体が厳しい状況にあって、
この混雑ぶりは異常にも思えた。

9月の「+J」の販売も大成功だったが、
このところのユニクロのプロモーションは当たりに当たっている。
9月、10月と2ヶ月連続で30%を超える増収であったが、
11月もこれを上回ることは確実であろう。

ユニクロの凄いところは、
20代の若者から70歳を超えるお年寄りまで、
すべての年代から支持されているところだ。
「+J」の発売によって、
更に若者の支持を集めるようになったと思われるし、
今までユニクロを敬遠していた層も取り込んだように思える。

ユニクロは当初から価格と品質に徹底してこだわり、
すべて年代に受け入れられるカジュアル商品を提案し続けてきたが、
まさにその通りになってきた感がある。

ファッション業界では、すべて年代をターゲットに商品の企画を進めると、
結果どの世代からも自分の商品と受け入れてもらえず、
全く売れないことが多いのだが、ユニクロのこの売れ方は驚くばかりである。

最近2008年に発刊されたこの本を読んでみたが、
ユニクロの強さの一部を読み取ることができる。
決して一過性の成功ではないのであろう。

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NAOKI HAYASHI/林直樹
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