Archive for the ‘01.大塚雄吉(学会ネット)’ Category

ハンガリーGPは予選と決勝スタート後の数百メートルでレースが決まると誰もが思っていた。
予選ではレッドブルの速さを見せ付けられた。
ドイツGPではフェラーリがついにレッドブルと戦えるまでに速くなったように見えたがそうではなかった。
中でもフェッテルは群を抜いていてチームメイトのウエバーもお手上げだった。
日本期待の可夢偉は遅い車にひっかかって18位と振るわなかったばかりか、ピット入り口の信号無視でペナルティを与えられ最後列からのスタートとなってしまった。
予選が終わった時点で誰もがフェッテルの圧勝を予想していたし、予選の結果を見れば当然のことだった。

ところが、そうは簡単にいかないのがF1の面白いところだ。
スタートは順当にいき、後方で可夢偉が7台抜きをやって16位まで進出していたのを除けば大きな動きはなかった。
ところがセフティカーがはいったことがきっかけで、セフティカーとの車間を空けすぎたフェッテルがペナルティを食らい大きく後退、このレースは2位でいいと思っていたであろうウエバーが優勝してしまった。
アロンソは予選でレッドブルに歯の立たなかったフェラーリをちゃっかり2位に滑り込ませた。
可夢偉はセフティカー明けにシューマッハを抜いたのが効いて9位に入ってレース強さをまたしても証明してしまった。

夏休みが終わって、F1サーカスはベルギーのスパ・フランコルシャンに集まってくる。
僕にとってベルギーといえば高級なチョコレート、ダイヤモンド、新聞のインクで手が汚れないように新聞にアイロンをかけてくれるホテルといった高級なイメージのものが目に浮かぶ。
ただし、自動車に関して言えば自国に大きな自動車会社もないしF1ドライバーも常にいるわけではない。
それでも、1950年以来あまり途切れることなくF1GPが開催されている。
尊敬すべきレーシング・ドライバー/自動車評論家である故ポール・フレール氏はベルギー人であった。
ポール・フレール氏の著書「ハイスピード・ドライビング」は今でも僕のドライビング技術の中核をなしている。
正統なスポーツ・ドライビングを身につけたい方にはお勧めの一冊だ。

スパ・フランコルシャンの名物はオー・ルージュと呼ばれるそのまま天にも登って行きそうな登りの高速コーナーと、スパ・ウェザーといわれるレース中猫の目のように変わる天気だ。
スパはドイツ国境も近いのでドイツ人観客も多数押しかける。
スパは高速コースなので高速コースに強いフェラーリが伝統的に良い成績を収めてきたが、2009年ここでのフォース・インディアの速さは驚きだった。
今年のレッドブルはオール・ラウンドで圧倒的な速さを見せているからここでも優位に立つのは間違いない。
ただし、スパでは、タイヤ交換のタイミングとコース・コンディションの変化にうまく対応できるドライバーが結果を出すことができる。
コンディションの変化を味方にできるバトンや新しいFダクトが付く予定のルノーに乗るクビサにはいいところを見せてもらいたい。
スパ・ウェザーで決勝レースが荒れると思わぬドライバー・チームが優勝するかもしれない。
2010 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved

POSTED BY:
otsuka_image

YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

Comments (0) | Trackbacks (0)

ドイツGPはエキサイティングな予選から始まった。
僅か2戦前のヨーロッパGPからは想像がつかないほどフェラーリが速くなった。
アロンソはでポール・ポジションを逃したがフロント・ローに並んだフェッテルと僅か1000分の2秒差だったし、マッサも予選3番手に着けた。
ブリティシュGPの予選で見せた速さは本物だったようだ。
名門ウイリアムズもヨーロッパGPあたりから少しづつに速くなり予選で確実にトップ10に入れるようになってきた。
打倒レッドブルの最右翼と思われていたマクラーレンはアップ・デートがなかなかはまらないし、このレースが地元のメルセデスも予選から苦戦していた。

決勝のスタートは、ポール・ポジションのフェッテルがアロンソを牽制しすぎて両者が遅れたところで予選3位のマッサがトップにたった。
マッサは、終盤にベストラップを更新し続けてスタート時の失地を回復したアロンソにトップの座を譲るまで快走し続けた。
この際のチーム・オーダーは物議をかもしたがチームとしては久々の勝利をチーム・メート同士がつぶしあってフイにすることだけは避けたかったのだろう。
フェラーリは伝統的にチーム・オーダーが好きなチームだが、罰金で済みそうなのでしてやったりなのだろう。
マクラーレンは両ドライバーががんばって4位、5位に持ち込んだがトップ3にはかなり差をつけられた。
ルノーとメルセデスは両ドライバーともトップ10に入った。

次は、僅か1週間後にハンガリーGPが開催される。
西側諸国のみで開催されていたF1レースを始めて東欧圏で開催した。
もっとも今はユーロ圏だが。
本田宗一郎氏が亡くなった直後に本田氏を敬愛していたアイルトン・セナが喪章をつけて出場した。
予選では驚異的なドライビングでこのコース向とはいえなかったマクラーレン・ホンダをねじ伏せてポール・ポジションをとり、決勝では2位以下を抑えきって優勝した。
アイルトンはこの勝利を本田氏に捧げると言った。

今年のチャンピオンシップの行方ははますます混沌としてきた。
現在1位のハミルトンから5位のアロンソまでの5人の内だれがチャンピオンになってもおかしくない。
ハンガロリンクは抜き場が無いので予選で結果を出すことが極めて重要になる。
予選でポールを取り、決勝のスタートでトップに立ったらタイヤ交換でミスしない限り、まず抜かれることはない。
ハンガリー人F1ドライバーはいないが、クビサはポーランド人、ペトロフはロシア人なのでファンも国境を渡って応援に来るだろうから、良いパフォーマンスが見られるだろう。
二人とも復調しつつあるルノー・チームというのも面白い。

バトンはこのコースでホンダF1を駆り、猫の目のように変わる天気の中巧みなドライビングで優勝したことがある。
バトンはここらあたりでハミルトンより上位でフィニッシュしておく必要がある。
ドイツでは惜しくも11位だった可夢偉も直線のスピードがさほど重要ではないこのコースでは予選上位に入れれば決勝の結果が期待できる。
今回も予選に注目だ。
2010 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved

POSTED BY:
otsuka_image

YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

Comments (0) | Trackbacks (0)

ブリティシュGPは予想外の展開だった。
アップ・デートを多数投入してレッドブル独走を止めようとしたマクラーレンが逆にアップ・デートのために苦しんでいた。

フェラーリは予選でヨーロッパGPからすると信じられないようなパフォーマンスを見せたが、決勝では2台とも序盤に接触して散々な結果に終わった。

ハミルトンは外れてしまったアップ・デートを予選終了までに建て直し、何とか戦える状態に持って行った。
そして、フェッテルがスタートを失敗して1周目に接触しトップ争いから脱落したこともあって、決勝では見事2位に食い込んだ。
ロスベルグも非凡さを発揮してパフォーマンスが十分でないメルセデスを久しぶりに表彰台フィニシュまで引き上げた。
バリチェロは非力なエンジン、可夢偉は低予算に苦しむチームでありながらすばらしい結果を出した。
可夢偉がタイヤ・マネジメントを身に付けたことがここブリティシュGPでも証明された。

次はドイツGPだ。
ドイツには多くの観光名所がある。
1週間をドイツだけに費やせるならばレンタカーでメルヘン街道かロマンチック街道を1箇所1泊のペースで巡ればそれぞれに美しい町の個性が楽しめる。
僕のオススメはカッセルにあるヴィルヘルムへーエ公園の自然の落差を利用した大噴水だ。
ただし、水を上げるのに時間がかかるので噴水が見られるのは週1回(確か水曜日)の決まった時間なので曜日と時間を確認した方が良い。

F1のドイツGPはかつてニュルブルクリンクの北コースで開催されていた。
当時は全長が22.8kmあり途中にはジャンピングスポットがあって作りが弱いマシンは完走できなかった。
ホンダF1もここがデビュー戦だったがリタイヤに終わっている。
今のF1は速くなりすぎて危険なので1周5.1kmの南コースが使われている。
シューマッハがチャンピオンを続けていた頃はヨーロッパGPがニュルブルクリンクで開催されていた。
2007年からはドイツGPはニュルブルクリンクとホッケンハイムで1年おきに開催されるようになり、今年はホッケンハイムで行われる。
ここも、全長12kmの高速コースだったが現在は大幅にレイアウトが変わり全長4.6キロメートルの中高速コースとなった。
コース幅も広げられたのでこのコースではパッシングが可能だ。
ドイツ人F1ドライバーは、フェッテル、ロスベルグ、シューマッハ、スーティル、ヒュルケンブルグ、グロックと6人もいる。
グランプリドライバーの4人に1人がドイツ人という事になる。
ホーム・グランプリの観衆の前でいつも以上の走りを見せてくれるだろう。
アロンソ、バトン、シューマッハはそろそろポジティブな結果を出す必要がある。
レースごとにシートが決まるHRTの左近もセナを上回らないと後が無い。
2010 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved

POSTED BY:
otsuka_image

YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

Comments (0) | Trackbacks (0)
 Back 1 2 3 Next