Archive for the ‘Fishing / 釣り’ Category

18 5 月 2010

汽水域

Author: admin | Filed under: 15.木津幸三(ギャンプラー), Fishing / 釣り

今回は九州のとある川で黒鯛を狙ったコト。

少年時代、パンツ1枚になって飛び込んだこともある川へ30年振りに行った。
田舎の町は開発され、どんどん姿を変えるけれど、川の風景は変わっていないように思えた。
70~80メートルくらいはある対岸の歩道をすれ違う人の挨拶が聞こえるほどの静寂の中で、
ようやく顔を見せた太陽の光が水面に反射し、近くにいるホトトギスの鳴き声がしている。
都会に馴染んでしまった自分にとって、ここはストレスから開放される、パワースポットなのかも。
「河原に葦が茂ってる オオヨシキリも鳴いている」
題名を忘れたけど、小学生の頃にそんな歌詞の歌を合唱した記憶が甦った。

さて、川で海の魚が釣れるのは何故かというと、「汽水域」だからだ。
汽水域とは河口付近で満潮になると海水が川に入り込んで淡水と海水が混じる区域のこと。
海の魚を狙うとなると、干潮から満潮までの潮が満ちてくる限られた時間での勝負となる。
釣り方は海と全く同じなのだが、塩分濃度などの違いで表層は淡水で下層は海水となるため、
フカセウキ釣りの場合、水面にあるウキは表示されている浮力よりも減ることになるので、
それを考えた浮力調整が必要なことがひとつ。そして川の水は上流から下流に流れるが、
海水は下流から上流に入り込んでくるので、「二枚潮」という現象が起こる。
フカセ釣りにとってはこの二枚潮は難しい状態なので、川の流れが緩んだ時が魚の気配を
見ることができるチャンスタイムなのだ。それにしても、川の流れは想像よりもはるかに速い。
海が荒れた場合は波が立って見た目も凄いが、川の場合は何気ない流れのように見えてもパワーは凄い。
そして海からの水が、その川の流れに逆らって上ってくる大自然の力(月のパワー)を目の当たりにすると、
あらためて「地球って、月ってスゲーなぁ」と感じる。

さて黒鯛を狙う為には、底層に針のついた餌を落とさなければいけない。
しかし、川にも餌とりの魚はいて、ここでは30~40センチのウグイが邪魔をしてくるので、
なるべく餌の付いた針が自然に底を這うようなイメージをして仕掛けを送り込む。
初めての河口釣りで、そんなことを色々と考えながら楽しんでいると、念願のアタリが!
海と違って岩などの障害物が少なく、ラインが切れる可能性も低く取り込みやすいので、
掛けてからは大きな苦労もなく取り込めた。この環境で結果も出て、とても気持ちがイイ。
その他にも鯵も釣れたし、表層ではエイや80~1メートル級の雷魚?が編隊で優雅に泳いでいた。
釣れた黒鯛(40~50センチ:推定10~15歳)は写真の通り、産卵前でお腹がパンパンでしたが、
黒鯛は性転換する魚で、幼少期はオスで歳をとると卵巣が発達して多くがメスに性転換することをご存知ですか?
釣り人は種の保存の為にも、この時期の黒鯛は必要最小限以外をリリース(放流)するのが
マナーですので、撮影後(河原なので草の上)は放流したのでした。

それにしても、前にも「カオス」のことも書いたのですが、僕はこの「汽水域」という言葉の響きが大好きだ。
今の日本や世界を見ていても、何だか汽水域な感じがしませんか?
政治、文化・・・淡水と海水が混じり始めていて、その背景には大きなパワーも感じられるし・・・。
上下左右、どの方向に進んでいくのかは、自らの選択にかかっているのだろうなぁ。

ロッド:SHIMANO 鱗海 06号
リール: SHIMANO BBX 2000
ウキ:GREX 5B
ライン:2号 ハリス:1.5号 ハリ:チヌ2号

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KOZO KIZU/木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター

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各地域には、その土地ならではの料理(郷土料理)があります。
今回紹介する「ごまだし」は大分県佐伯市に伝わる、美味しいモノ。

前にも書きましたが、釣りをしていると狙い以外の魚を釣ることも日常茶飯事。
それを「外道(げどう)」と呼びます。
「外道」 ~大辞林より~
①〔専門〕 仏 仏教以外の思想・宗教。また、その信者。特に、釈迦の同時代に存在した教説をさす。
②真理に反した説。また、それを説く人。邪道。
③人に災厄をもたらすもの。悪魔。また、邪悪の相を表した仮面など。
④人をののしる言葉。
⑤釣りで、目的とする種類の魚以外に釣れた魚。

おお、何とネガティヴ。④の「人をののしる言葉」って・・・「この外道がっ!」みたいな感じなのか?
なんかフレーズは怖いし、ダメっぽい感じ満点ですが、例えば、黒鯛を狙っていて、真鯛や鯵が釣れると「外道」。
当然ながら、真鯛も鯵も美味しさ抜群で嬉しい魚ですから、釣りでは「外道」とはいえ、「ダメなもの」ではないのです。

写真のエソさんは堤防からの黒鯛釣りでたまたま釣れた、まさに外道ですが、
真鯛や鯵と違って、姿からしてアンダーグラウンドな感じですよね。蛇のような体、ギラリと光る目とビッシリ生えた歯。
この姿でお目にかかることは少ないですが、かまぼこの材料として重宝されます。
(恥ずかしながら、初めて釣った時は知識がなく、気持ち悪くて即リリースしました)
確かに見た目、さわり心地ともに良くはなく、さばくのも難しい。
でぇもでぇもでぇもでぇーも、そんなのカンケーねえ! (死語か) 化けちゃうのです、「ごまだし」に。

新鮮なエソを皮ごと焼いて、身をほぐし、骨を取ったものをすり、それに胡麻や味醂を混ぜたのが
「ごまだし」という調味料。ポピュラーなのが、うどん玉に「ごまだし」を乗せ、それに熱いお湯をそそいで
つくる「ごまだしうどん」。あっさりしているが、しっかりした風味。お酒を呑んだ〆の一杯でも
すっとお腹に入るような、うどんなのです。ごまだしの存在を知ってからというものの、我が家の調味料の
横綱クラスになっております。エソは練物(かまぼこなど)向きの白身魚で主原料ですが、それこそ
鯵や真鯛、キスなどでも作ることはできて、季節ごとに獲れる魚で作られているそうです。

もともとは漁師町の奥さん方が、忙しい毎日の中で、わざわざダシを取ってうどんを作ったりしなくても
いいように、雑魚を使って保存も可能な調味料として考案されたものだそうです。
だから、各家庭で味の違う「おふくろの味」なのです。それでも最近は各家庭で作ることも減ったようですが、
販売されているものも、メーカーによって材料や味も異なっています。

自分好みを見つけるには、数種類を食べ比べた方が良いかもしれませんが、一度「ごまだしうどん」を
食べてみてください。うどん玉に薬味と「ごまだし」を加えてお湯を注ぐだけ。
昔ながらのインスタント料理ですが、うどんだけでなく、色んなものに調味料として使えますので、
やみつきになること間違いなしですよ。

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KOZO KIZU/木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター

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これまで、釣りのこだわりの道具や小話を書かせていただきましたが、たまに
魚の美味しいいただき方を紹介したいと思います。まずは超メジャーである鯵さんのコト。

魚偏に参ると書いて鯵(アジ)。
一部にブランド名が付く高級なものもありますが(地元九州の関アジなど)、どちらかと言えば庶民的な魚。名前の由来は色々言われていますが、代表的なものが「あまりにも美味しすぎて【参った】と言うくらいの魚だから」というもの。
それ、確かにそうかもしれません。釣りを嗜むと「お土産」を期待(要求)されたりしますが、鯵ほど好き嫌いなく、多くの方に喜ばれる魚はいないのではないでしょうか。

種類、サイズも豊富で、小鰺(アジゴ・ゼンゴ)と呼ばれる10~20センチ程度のものから2メートル近いロウニンアジまで様々。本日の料理で紹介するのは前者の小鰺。
釣り師が釣る魚というよりは、ファミリーフィッシングの対象魚かもしれません。釣り方は「サビキ釣り」という、針のたくさんついた仕掛けで、アミコマセ(撒き餌)と同調させて釣るのが一般的です。小さな子供でも釣ることができます。
今回は黒鯛釣りの傍ら、「鯵寿司が食べたい」気分になり、1本針のフカセ仕掛けで家族が食べる分(30匹程度)だけ釣りました。
釣れた魚を見て、料理を考えるのも楽しいのですが「今日は○○が食べたいから、この魚を狙う」
というのも、また趣があります。短竿で足元に集まる小鰺を釣ったのですが、柔らかい竿で釣ると、
小さいながらも元気よく走り回り、それを手返しよく続けるのは、結構楽しいものです。
(それを長時間続けると飽きてしまうので、僕は1時間くらいが限界ですが・・・)
せっかくの自然からの恵み。美味しくいただくためには、釣った後の保存方法も大切です。
オススメは「氷〆」。クーラーの中に氷と海水を入れ、その中に軽く血抜きした鯵を入れます。
これをするだけで、鮮度は落ちず、その「味」もキープできるのです。

さて鯵寿司(小鰺バージョン)ですが、まず小鰺の頭と内臓を取り除き、尾ヒレ近くの
ゼイゴと呼ばれる堅い鱗を包丁で取り除き、三枚におろして魚は完了。
魚にワサビを付けてシャリ(酢飯)との間に青紫蘇を挟み、魚の上に
おろし生姜とネギ(アサツキ)を乗せ、胡麻をふれば出来上がりです。
口の中で、鯵の食感を青紫蘇や胡麻が風味で引き立ててくれます。
簡単にできて、最高に美味い。僕はそんな鯵寿司が大好きですし、イチオシの料理。

スーパーに売っている小鰺でつくるのも良いと思いますが、フラッと海に行って、
お手軽に釣ることもできる(大都会はそうはいきませんが)、簡単料理です。
「今日は寿司が食べたいから、海にでも行ってみるか」 いい響きじゃないですか?

ロッド:SHIMANO 青波巧 160
リール:DAIWA チヌチェイサーHG
ライン&ハリス:1.25号 ハリ:チヌ 0.8号

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KOZO KIZU/木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター

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