Archive for the ‘Pacific War / 太平洋戦争’ Category

軍事関係は本も読みましたが、映画も漁るように見ました。中でも秀逸なのが、この「太平洋奇跡の作戦 キスカ」であります。
たぶん「どんな内容か」「どこが面白いのか」というのを書き出すとトンデモない長さになりそうなのでやめときます。

「キスカ」とは太平洋の北側に位置するアリューシャン列島に実在する島の名前。昆虫怪獣や殺虫剤みたいな名前ですが、違います。
主役はあの三船敏郎さんですよ。脇役に加山雄三さんも出てきます。ちなみに女性はほとんど出てきません。
しかし、映画界の定説として、「男しか出ていない映画に駄作無し」というのがあるそうです(故・淀川長治先生の名言とか)。

敗戦に向かって悲惨な一途をたどる太平洋戦争の中で、現場の指揮官がとった人道的かつ頭脳的な作戦が成功するという史実に基づいたストーリーで、それほどカネをかけたという感じがしないにもかかわらず、何度観ても実に感動します。

おそらく「事実である」という、よくできたハリウッド映画にありがちな「どうせ作り物だから」的なものと正反対な、”重み”からくる迫力と説得力。
そして誰がどう見ても「わからずや」ばかり、もっと言えば自分の立場やメンツのことにしか頭にない軍の幹部(んー、今の日本も実は変わってないか!?)に中にあって、正義と正論を貫き成功させるという、こちらもハンパな監督や脚本家ではなかなか演出できない「スカッと爽快感」。
観る人によって感じ方も違うとは思いますが、このへんに、この映画のスゴさがあると自分は思います。
まあ結局戦争は本件と全く関係なく負けちゃうんですけどね。

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Showken Hirasaka
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「航空母艦」というのは、もともと飛行機を離発着させる場所(滑走路ですね)を船の上に作っちまえ、という発想から生まれたもので、ようは海の上の空港なわけですね。そうすれば遠く離れた敵地に航続距離の短い戦闘機でも参戦させることができる、とかいろいろ利点があるわけです。戦争の主役が戦艦から航空機に移った第二次世界大戦ごろから重要な兵器として注目されるようになりました。

このあたりに興味があって(言っておきますが、決して戦争が好きなわけではなく、あくまでも軍事という概念における戦略・戦術というものがビジネスにも通ずるものが多く、仕事に役立つことが多々あるからであります)、いろいろな書物を読みあさりましたが、航空母艦まわりで最も「へー」と思ったのが「潜水空母」というシロモノ。

航空母艦は当然海の上を移動しますが、「潜水空母」とは敵に見つからないように飛行機を積んだまま海底に潜らせる…つまり潜水艦にしちまおう、という超クレイジーな発想から生まれた兵器です。もともと日本軍が考案したものらしく、日本本土から海底をズンズン行って、パナマ運河でアメリカ軍を叩こうという作戦をマジで考えていたそうで。完成する間もなく戦争は終わり、試作艦はアメリカに没収されたと言われています。

潜水空母という発想は、飛行機を積んだ潜水艦というだけでなく、何ヶ月も海に潜ったまま航海する、という点が後に評価されました。普通の潜水艦では到底パナマまで潜ったまま行けるはずがなく、それだけの燃料を積めるというのが大前提だったわけですね。実はここから「原子力潜水艦」というアイディアが生まれたそうで、それもまた驚きです。

さて、この「パナマ運河を破壊せよ」という小説は、「もし日本がこのバカげた兵器を完成させて、ホントにパナマ運河を攻めに行ったら」という、いわゆるイフ・フィクション戦記であります。

Showken Hirasaka
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